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すきばさみ(セニング)を使わないで欲しい。というオーダー 【北堀江の美容室nine】

2019年4月26日

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カットですかれすぎた???

 

僕が普段から担当させて頂いているお客様にはまずいませんが、初めてご来店頂いたいわゆるご新規様で時々こういったオーダーをされる事があります。

 

おそらく過去に何か【すく】と言う行為に嫌な思い出でもあるんだと思います。

 

僕たち美容師は何種類かのハサミを使い分けてカットします。中には腰のカットバック的なところに10本くらい装備している欲張りさんもいます。

 

ちなみに僕は持ってるのは3本。基本的には1本のハサミでカットします。(何本ハサミを使うか・・・と言う事に正解はありません)

 

基本的に

 

【お客様が求めているスタイル】+【現状のカットの状態】+【お客様の髪質やクセ】=カットプロセス決定

 

という流れでカット方法と使用するハサミを決めます。

 

お客様への負担も軽減する為に出来る限り最短で理想のヘアスタイルになる様に創意工夫する訳です。

 

髪を軽くするというオーダーについてはこちらをご覧ください↓

 

スキばさみは悪なのか??

 

否!!

 

そんなことはありません。セニング(スキばさみ)じゃないと出しにくい量感や質感もありますし、ましてセニングを入れた方が圧倒的に普段のスタイリングが決まる髪質の人は沢山居ます。

 

一昔前(13年とか15年とか)にトップ(頭頂部)の髪をすごく短くカットした巻き髪が流行ってましたがその頃に髪をスカれ過ぎた思い出が

 

セニング=悪

 

というイメージを生んでしまったのかと・・・

スキばさみを使わないでとオーダーするのは危険

 

髪の状態やスタイル的に【スキばさみ】を使用した方が良いのに、オーダーで使用しないで!とオーダーしたとします。

 

おそらくその美容師さんは一生懸命そのオーダーに答えるとは思いますが本来はスキばさみを使いたかったところ・・・

 

美容師のスキルにもよりますが思った通りのスタイルにならないかもしれません。

 

僕もすでに何度も自分がカットしていてベースが出来上がっているお客様には滅多にスキばさみは使いませんが、初めてカットさせて頂く方に関しては

 

スキばさみを使う事が多くなってしまいます。

 

全体的にバランス良くスキが入っていれば良いのですが、そうではない場合がやはり多いからです。

 

バランスが整うまでは基本的にセニング(スキばさみ)。バランスが整えばスライドカットなどでカットしていきます(あくまで僕は)

ではオーダーはどうすればいい?

 

まずは現状の髪を見てもらいましょう!

 

そして

 

1.どうなりたいのか?

 

2.今の困っているところは?

 

3.こうしないで欲しい

 

と伝えて行くと「スカスカにすかないようにしたい」事が伝わるのではないかと思います。

 

飲食店で「◯◯◯包丁で切って下さい」とオーダーしないのと一緒ですね(^^)

ぜひ参考にしてみて下さい。

 

髪を傷める原因と傷めるカットとは??

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保田 将徳 MASANORI YASUDA

岡山県出身 グラムール美容理容専門学校を卒業後、関西大手ヘアサロン1店舗で10年勤務。その後、2008年西梅田にnineをオープンしました。

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