黒染めを明るくしたい
今の時期になると学生さん達が黒染めした真っ黒な髪を明るくしたい!っていう相談が増える美容室も多いのではないでしょうか。
ウチの店でもちょくちょくおられます。 単刀直入に言うと・・・
もちろんできます。
ですが、リスクがあるのも確かです。それは
1、ブリーチを使わないと行けない
2、ムラになりやすい
3、時間がかかる
4、比較的傷む
こんな所でしょうか。
1つずつ解説していこうと思います。
黒染めとは何か
そもそもカラーの薬剤に【黒染め薬】なるものは存在しません。
カラー剤には染料と言う物が含まれていてその濃度が濃いもの。すなわち黒により近いものを暗くする時には使用します。
黒色は色の世界では最も濃い色ですのでヘアカラーにおける黒染めとはカラー剤の中で最も濃い薬剤を使用します。
ブリーチは傷むのか
詳しくはこちらにて解説していますのでどうぞ⇩
黒染めをした髪の毛は染料とメラニン色素が同居している状態です。
ブリーチはメラニン色素を主に壊し脱色しますが染料も脱色してくれます。髪が脱色によって傷む傷まないの度合いはメラニン色素をどれだけ破壊するかによって変わります。
髪にたくさんのメラニン色素が残っていて少しの染料が同居する事で髪が黒くなっている場合はそこまでダメージ無く黒色を卒業する事が出来る。逆にメラニン色素がほとんどなく染料で黒くなっている場合はそれなりのダメージを覚悟した方がいいと言えます。
時間がかかるのか
正直、時間かかります。
1度ブリーチで脱色してシャンプーをし、さらにカラー剤でコントロールした上で仕上げていきますので2時間くらいは見ておくといいでしょう。
黒染めは明るくする事は出来る
こういった事をふまえても明るくしたいケースって割とあると思っています。よく美容室であるやり取りに
お客様「黒染めを落として明るくしたいんです」
美容師「傷むので止めたほうがいいですよ」
とか
お客様「パーマをかけたいです」
美容師「傷むので止めたほうがいいですよ」
なぜか僕たち美容師は【髪が傷む】ということを避けたがる。
もちろん傷まない様に全力を尽くすし持てる知識をフルに使うのは間違いないが、お客様が本当に望んでいる事は何か?
それはお客様にもよるしケースにもよるのかな。と思いますが、
傷んででもやりたいヘアカラーだったり、傷めてでもやりたいオシャレだってあるでしょうしね。
元々、美容室は【綺麗になりにいく】【可愛くなりにいく】【かっこ良くなりにいく】ところであって
【髪を傷めない様にしにいく】場所ではありません。
さすがに髪が溶けたり切れたりして【可愛くなくなる】場合には僕も全力で止めますけどね。。。
保田 将徳 MASANORI YASUDA
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